国民党の馬英九主席(中華民国総統)は同大会で、食の安全、居住の正義、高齢者の保護、都市と農村の連結、文化の刷新、地域経済の整合など、政策6項目に重点的に取り組むと約束した。 中国国民党は10日、台中市内の港区総合体育館で第19回党代表大会を開催した。本来は9月29日に台北市内の孫中山紀念館で開催の予定だった が、激烈な抗議活動が予想されたため地域の秩序の維持が困難として日程と会場を変更した。10日の大会でも会場周囲では激烈な抗議活動が展開された。一 方、中国共産党は同大会に祝電を送った。台海網、中国新聞社などが報じた。
「食の安全」を強調したのは台湾でこのところ、偽装・劣悪な食品の事件が多発しているため、「居住の正義」は都市部における住宅価格が高止まりしていることへの対策が必要と判断したからだ。
馬首席は、「国民党は改革と団結を永続しなければならない。民衆と誠実に意思の疎通をせねばならない。ありえる欠点について真剣に検討せねばならない」などと訴え、「改革を徹底し、改善して改進してのみ、政権の担当を続けることができる」と、危機感も示した。
しかし、会場を取り囲んでの抗議活動は激烈だった。集まった団体は台湾独立を目指す「公投台湾聯盟」、「台湾国運動」、「台湾団結聯盟」、「台湾民族党」など。一部の人は、10日午前2時ごろには会場の体育館近くに陣取り、国民党の馬英九主席らの到着を待ち構えた。
午前8時10分ごろ、馬英九主席らを乗せた車列が到着した。抗議側は予定していた「平和の靴投げ」を敢行。しかし、警察は体育館から300メートルほど離れた場所にまでしか抗議隊の進入を許していなかったので、馬主席らを靴が直撃することはなかった。
抗議者は「馬英九辞めろ」と罵声を浴びせた。会場入りする国民党関係者が「度胸があるならここまで来てみろ」とやり返す場面も。緊張が高まり警察は警察官100人を増員。双方に警告し、引き下がらせた。
警察側が設けた臨時の警護柵によじ登る抗議者もいた。柵の上でなぜか服を脱ぎ、パンツ1枚になって暴れた。警察官が何度も「もういいでしょう。やめてください」と繰り返すと、再び服を着て、柵の外側に飛び降りた。
ペットボトルに尿を入れて持参した人も多かった。警護柵に向かって投げつけた。飛び散った尿を頭から浴びた抗議者も多かった。「平和的に、理性 的に靴を投げて抗議するんじゃなかったのか。こんなことをするようでは、暴徒と見られても仕方ない」と憤る抗議者もいたという。
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中国共産党中央委員会は同日、党大会を開催した国民党に祝電を送った。「貴党の第19回代表大会開催にあたり、謹んで祝賀いたします。近年来、 貴党とわが党なともに努力し、(台湾海峡の)両岸関係の平和的発展を推進してきました」、「ひとつの中国という枠組みの共通認識を増進し、相互信頼を深 め、共に前進し、両岸関係の計輪的発展をさらに確固たるものに深めていきたいと願っています」などとして、中国大陸と台湾の関係を推進したとして、国民党 を高く評価した。
国民党も共産党に対して、「関係を修復し、これまでにない水準に引き上げた」などの内容を含む感謝の返電を行った。(編集担当:如月隼人)
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