中国が台湾の「AIIB参加」を拒んだ理由 - 野嶋剛
【国際】
台北で大規模反中集会 野党主催食品汚染などで不信感
2008年10月26日 朝刊
25日、台北中心部の目抜き通りを人波で埋め尽くしたデモ集会=栗田秀之撮影
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【台北=栗田秀之】台湾の民進党など野党陣営は二十五日、国民党の馬英九政権批判や、中台交渉の中国側窓口機関、海峡両岸関係協会の陳雲林会長訪 台に反対する大規模なデモと集会を開催した。台湾では有害物質に汚染された中国食品の流入で対中不信感が高まっており、中国要人として過去最高位となる陳 会長が訪台する十一月三日に向け、緊迫した状況がさらに続きそうだ。
主催者発表で約六十万人の市民が「馬英九、辞任せよ」などと訴えながら、台北市内を行進した。
対中融和政策を進める馬政権に対し、台湾では独立派を中心に「主権を守れ」「台湾は中国の一部ではない」との声が高まっている。中国製汚染粉ミル ク問題への対応にも「中国に弱腰だ」との批判が集まり、民間の世論調査では馬総統に対する満足度が23・6%と、五月の就任以来、最低を記録した。
馬政権発足以来、初めて大規模デモを主催した民進党は「民衆の怒りと不満を馬総統と中国に訴えるため、総力を挙げる」との姿勢で臨んだ。台湾各地 から続々と人が集まり、この日、「反無能政府」「主権の堅持」「反汚染商品」など五つに分かれたデモ行進のルートはどこも人波で埋め尽くされた。
集結場所の総統府前では大観衆を前に台湾独立建国連盟の黄昭堂主席が「台湾と中国は別々の国」と主張、民進党の蔡英文主席も「馬政権は中国になびいている」と批判した。粉ミルク汚染問題での中国に対する賠償や謝罪の要求も相次いだ。
二十一日に訪台中の張銘清・海峡両岸関係協会副会長が暴行を受け、デモ集会への影響が指摘されたが、結果としては逆に「台湾の主権」意識に火が付いた形。民進党は、陳会長の訪台予定の来月三日に合わせ抗議活動を予定しており、陳会長の安全を懸念する声も出始めた。
台湾:台北60万人デモ メラミン混入、中国への抗議
【台北・庄司哲也】台湾の野党・民進党は25日、対中融和政策を進める馬英九政権や化学物質メラミンを含有した乳製品輸出などに対する中国への抗議を目的に、台北市内で大規模なデモを実施した。同党は約60万人が参加したとしている。
デモ参加者は、メラミン問題に抗議し「反黒心商品(有毒商品反対)」や、馬政権が進める中国との経済交流の拡大に抗議し「反一中市場(中国との市場統合反対)」などの主張を掲げ、市中心部の総統府前に集結した。
デモ参加者は、メラミン問題に抗議し「反黒心商品(有毒商品反対)」や、馬政権が進める中国との経済交流の拡大に抗議し「反一中市場(中国との市場統合反対)」などの主張を掲げ、市中心部の総統府前に集結した。
毎日新聞 2008年10月26日 東京朝刊
台湾:野党・民進党、メラミン問題で中国への抗議デモ
参加者は、メラミン問題に抗議し「反黒心商品(有毒商品反対)」や、馬政権が進める中国との経済交流の拡大に抗議し「反一中市場(中国との市場統合反対)」などの主張を掲げ、台北市内を練り歩き、市中心部の総統府前の道路に集結した。
台湾の対中窓口機関・海峡交流基金会は、中国の対台湾窓口機関の海峡両岸関係協会の陳雲林会長が来月、台湾を訪問すると発表しており、デモはこれに対する抗議の意味もある
台湾で50万人反中デモ、有害食品や中国要人訪台に抗議
2008年10月25日18時42分
「中国との統一に反対し、台湾を守ろう」とプラカードで呼びかけるデモの参加者=台北、野嶋写す
【台北=野嶋剛】中国産食品のメラミン混入問題を非難する台湾の市民が25日、台北で抗議デモをした。主催者の野党民進党によると参加者は60万人に達し、馬英九(マー・インチウ)政権が今年5月に発足して以来、最大規模の抗議行動となった。
台湾ではメラミン問題をきっかけに反中感情が高まり、21日に中国の対台湾窓口、海峡両岸関係協会(海協会)の張銘清副会長が群衆に突き倒される事件が 起きた。来月上旬には海協会の陳雲林会長が訪台する見通しで、デモ参加者は「陳雲林訪台反対」「陳雲林はメラミン混入を謝罪しろ」と叫び、陳氏を迎える馬 政権に圧力をかけた。
馬総統は24日、「陳雲林氏とは総統の身分で面会する」と表明。中台関係改善を進める姿勢を強調した。これに対し、中立姿勢をとってきた李登輝元総統は25日、「台湾の主権を弱める馬政権の対中政策は台湾を重大な危機に陥れた」と厳しく批判した。
台湾ではメラミン問題をきっかけに反中感情が高まり、21日に中国の対台湾窓口、海峡両岸関係協会(海協会)の張銘清副会長が群衆に突き倒される事件が 起きた。来月上旬には海協会の陳雲林会長が訪台する見通しで、デモ参加者は「陳雲林訪台反対」「陳雲林はメラミン混入を謝罪しろ」と叫び、陳氏を迎える馬 政権に圧力をかけた。
馬総統は24日、「陳雲林氏とは総統の身分で面会する」と表明。中台関係改善を進める姿勢を強調した。これに対し、中立姿勢をとってきた李登輝元総統は25日、「台湾の主権を弱める馬政権の対中政策は台湾を重大な危機に陥れた」と厳しく批判した。
台湾・民進党が60万人デモ、対中傾斜強める馬政権に抗議
【台北=源一秀】有害物質メラミンに汚染された中国食品の流入により、住民の反中感情が高まる台湾で、独立志向が強い野党・民進党が25日、対中傾斜を強める馬英九・国民党政権に抗議して台北市内をデモ行進した。
陳水・前総統や蔡英文・民進党主席ら約60万人(同党発表)が参加した。
民進党は3月の総統選で政権の座を国民党に奪われ、陳前総統の総統府機密費の不正流用疑惑にも見舞われたことから、劣勢を中国製の汚染食品流入、経済や教育面での中台関係強化に反対する横断幕とプラカードを掲げ、「中国は賠償しろ」「馬英九は辞職しろ」などと気勢を上げた。
民進党は28~31日にも台北と高雄で抗議集会を予定している。
(2008年10月25日19時49分 読売新聞)
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