台湾の博物館、故サンローラン氏所有の中国美術寄贈断る
- 2009年10月08日 20:57 発信地:台北/台湾
【10月8日 AFP】フランス人デザイナー、故イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)氏と長年のパートナーだったピエール・ベルジェ(Pierre Berge)氏が所有する中国清朝時代の美術品について、ベルジェ氏が寄贈を持ちかけた台湾の国立故宮博物院(National Palace Museum)は7日、同氏の申し入れを断った。
この美術品は清朝時代のブロンズ製のネズミとウサギの頭部像。約150年前のアヘン戦争時に北京(Beijing)から英仏連合軍が略奪したものとされ、今年初めに競売大手クリスティーズ(Christie's)によって競売にかけられた際、中国政府が競売中止を求めた。結局、競売は行われ、中国人収集家が落札したが、この収集家が支払いを拒否したため取引は止まっていた。
世界でも最多の中国美術品の収蔵を誇る台湾国立故宮博物院の院長は、「プロフェッショナルとして博物館倫理に則せば、略奪された遺物を収蔵するわけにはいかない」と語った。
寄贈を申し出たベルジェ氏側も同博物院に断られたことを明かし、博物院側が中国政府の怒りをかうことを恐れたためと説明した。(c)AFP
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